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庭造り日記


「はなあーと ガーデン」   名古屋市天白区を中心に外構工事、庭造りをする日々を綴った日記ですhttp://www.8187.co.jp/garden/
by hanaart-garden
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バラとわたし (第7回 田中修一)

10月のバラの管理
 とうとう来ました。秋の植栽シーズン。はなあーとでは目が回るような繁忙期。皆さんに、こんなに偉そうに管理について語ってはいますが、なかなか自宅のバラの管理も出来ないのが実情のこの時期です(涙)、せめて皆さんには綺麗な秋のバラを楽しんでいただきたいと思います。
 さあ、そろそろ、開花の早い品種のものは上旬には咲き始めていますね。春のバラのように、一斉に咲くということはありませんが、ひとつひとつの花の色も濃く深みがありませんか?
そうなんです。春のバラと秋のバラでは、咲き方や楽しみ方に大きな違いがあるのです。春は二番花・三番花というように次々と新しい花を咲かせてくれます。まるで、長い休眠期から覚めて次々と花を咲かせ、あなたに挨拶をしてくれているようではありませんでしたか?逆に秋のバラは、ひとつひとつの花の開花期が長くゆっくりと楽しむことが出来ます。まるで、バラがこれからやってくる休眠期を前に、あなたとの暫しの別れを惜しむかのように…。そう考えると、秋のバラには春のバラのような華やかさには欠けるかもしれませんが、長くじっくりと咲かせてあげたいと思いませんか?
では、さっそく管理について説明をします。まず。開花が始まったら肥料はいりません(むしろ、与えてはダメです)。その代わりに水遣りに気を配ります。晴れた日が続いたら3~4日おきにバケツ1杯ぐらいの水をたっぷりと株元に与えます(このとき葉に水がかかると病気になりやすくなるので注意してください)。次に病害虫についてですが、やはりこの時期も多いです。引き続き防除は必要となってきますが、特に注意をしていただきたいのは、花や蕾です。今までは葉や根に対して危害を加える病害虫に対して気をつけていましたが、この時期には花にも危害を加えるものが存在することに特に注意しなくてはいけません。その代表的なものとしては、スリップスと灰色カビ病です。スリップスは害虫なのですが、花や蕾に入り込んで花弁に茶色いシミを付けます。残念ながら花の中に入ってしまったスリップスに対しては薬ではほとんど対処できないと考えてください。被害が確認できたら、それ以上の拡大を防ぐために花を取り除くぐらいしか手がありません。灰色カビ病についても、そのままにしてしまうと花が腐って病気が広がってしまいますので、見つけ次第病気が出ている部分を取り去る事が重要です。また、灰色カビ病に効果がある殺菌剤を散布することも効果的です。
水遣りや病害虫に気を配りながら花を楽しんでいると、中旬ごろには、そろそろ花がらが目立つようになってくるかもしれません。先にもお話しましたが、秋のバラは二番花・三番花を楽しむというものではありませんので、切り戻す必要はありません。そこで、花がらは花首のところで落としてしまって構いません。

by hanaart-garden | 2008-10-25 22:02 | 田中 修一
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